外国事情 バックナンバー1/2
オランダの「コーヒーショップ」
オランダ旅行中に、喫茶店に入ろうとします。
「コーヒーショップ」に入ればよいのでしょうか。
オランダの「コーヒーショップ」は喫茶店ではありません。
喫茶店に入りたければ、「カフェ」(Cafe)に入らなければなりません。
オランダの「コーヒーショップ」は、販売と所持(一定の量に限られます)が許可されている大麻を含むソフトドラッグを、吸うことができたり、買うことができる店のことです。
なお、オランダは「大麻吸引」のほか、「売春」も合法です。
国家が管理しておくのが得策との判断といわれています。「大麻吸引」「少量使用の合法化」は、「大麻」止まりにし、「覚せい剤」や「麻薬」に手を出さないようとどめておくという政策的判断もあります。
日本では、大麻の「輸出入」「所持」「譲渡し」「譲受け」など、もちろん犯罪ですね。
なぜか「使用(吸引)」は処罰の対象となっていません。
日本人が、オランダの「コーヒーショップ」で大麻を吸引するだけなら罰せられません。
大麻取締法24条の8と刑法2条により、日本人が国外でした大麻の「輸出入」「所持」「譲渡し」「譲受け」も処罰されますが、「使用(吸引)」は処罰の対象となっていません。
また、現実的に考えて、国外での譲受けや所持を立証することは不可能でしょう。
日本は、薬物に関しては、ある意味、厳しい国です。
遠慮なく、逮捕・勾留されます。
ただ、営利目的でなければく、初犯なら執行猶予がつくというのは「甘い」のかも知れません。
中国みたいに、一定以上の薬物の販売輸出入は「死刑」と定まっている国もあります。
現実に、日本人の死刑執行がなされました。