本文へ移動

金融・経済 バックナンバー

日本は大丈夫?

ギリシャ発の経済危機が続いています。

 ユーロ圏では、ギリシャを含めた「PIGS」も「やばいよ」といわれています。
 ポルトガル(Portugal)、イタリア(Italy)、ギリシャ(Greece)、スペイン(Spain)の南欧諸国です。
 アイルランド(Ireland)を加えて「PIIGS」とも言われます。
 これらユーロ圏の国々は、平成20年のリーマン・ショック前後から、財政と経常収支が悪化し、ユーロの不安定要因になっています。

 日本も「他人様」のことはいえません。

 国債や借入などの日本の国家債務は、平成22年3月末現在で、882兆9235億円、国民1人当たり国家債務は推定695万円になります。
 GDP比で218.6%となり、先進国では最悪です。米国(84.8%)と英国(68.7%)はもちろん、「PIIGS」さえ上回ります。
 ギリシャでさえもGDP比で110%にとどまります。


 日本には、1450兆円の個人の資金があり、ほとんど自国で国債を消化し、外国人(法人・自然人)の国債保有率は5%強です。
 日本は、約250兆円の世界最大の対外純資産保有です。なお中国が日本の2倍あり世界最大なのは外貨準備高です。
 消費税も現在5%と、欧州各国の20%程度よりずっと低率です。


 しかし、急速な少子高齢化で労働人口が減り、国債を吸収する個人の貯蓄が増えにくくなります。
 また、政府の「ばらまき」政策は、常軌を逸しています。

 このままでは、破綻にまっしぐらという説を唱える経済学者がいます。
 問題ないという経済学者もいます。

 「実験」するわけにいきませんから、どちらが正しいか「わかりません」。

 ただ、万一、破綻したとき、ギリシャのように助けてくれるEUのような国はありません。
 外国人(法人・自然人)投資家の国債保有率は5%強ですから、自国の銀行が危ないから助けるという動機はありません。
 5%とっても50兆円、半端な金額ではありません。

 アメリカ合衆国財務省証券(United States Treasury security)の投げ売りでしょうか。
 超インフレによる国債と円貨の「紙屑化」でしょうか。

TOPへ戻る